「どれくらい辛いものなの?」
程度の差はありますが、妊婦さんのほとんどが体験することになる「つわり」。
私もつわりを軽くするための対策を探しましたが、効果があるものはほとんどありませんでした。
吐きづわり、食べづわり、よだれづわりなど…症状そのものの辛さはもちろんのこと、いつ終わるのかだれにもわからず、出口の見えなさに精神的に参ってしまいますよね。
当時の私はそんな時、いろいろな方のつわり体験談を読んで「つらいのは私ひとりだけじゃないんだ」と心を奮い立たせていました。
今回は妊娠悪阻になって1週間だけ入院した私の体験を書かせていただきます。
大丈夫、ひとりじゃないですよ!
つわりのはじまりはインフルエンザ
妊娠5週で妊娠検査薬を使って陽性がでました。
赤ちゃんができたうれしさと少しの戸惑いはありましたが、体調はとくに変わりなかったです。
「早く病院へ行っても胎嚢が確認できなかったらイヤだから、病院は来週行こう」と考えていたら、数日後インフルエンザに感染しました。
毎年ワクチンの接種はしていましたが、妊娠したことで免疫力が落ちていたこともあり、5日間ほど39℃の発熱が続きました。
病院では妊娠の可能性があると伝え、妊娠中でも使える薬を処方してもらいました。
この時点ではまだ妊娠の確定はできていませんでしたが「お腹にいるかもしれない赤ちゃんは大丈夫だろうか」と、ボロボロになりながらも心配でした。
肺炎手前までいきましたがなんとか完治し、妊娠7週で胎嚢と心拍確認ができました。
これでもう元気!と思っていたら、すぐになんともいえない気分の悪さがはじまりました…。
つわりはどんなの?「船酔い×二日酔いが24時間 」
ドラマで見る「うっ!」とトイレへ走る女性…これが私の知るつわりのイメージでした。
周りにつわりで苦しんでいる人もいなかったため、吐き気がつらいんだろうなぁという知識しかなかったです。
しかしそんな甘っちょろいものではない。
起きている間ずーーーっと続く
- 倦怠感
- 頭痛
- 吐き気
- 胃の不快感
とにかく胃の辺りがズキズキ痛くて、ずっとさすって過ごした妊娠初期でした。
そして全てのにおいがダメになり、仕事から帰るとまず玄関のにおいで吐き、部屋のにおいで吐き、水のにおいでも吐く事態に。
水ににおいがあるなんて考えたこともなかったです。
あまりに吐きすぎてぎっくり腰にもなりました、これぞ泣きっ面に蜂。
仕事が看護師なこともあり、消毒液やおむつ交換、点滴のにおいなどが強烈で、周りには一瞬で妊娠がバレました。
つわりがこんなにも辛いものだとは想像できませんでした、経験しないとわからない辛さですね。
二日酔いで船酔いさせられて、それが数か月…。
夢の中だけが苦しみから開放される時でした。
入院前の症状と伝えるべき内容
入院前の症状と、病院の医者に伝えるべき内容についてです。
体に起きた症状は?
妊娠9週になるころには水まで飲めなくなり、私はみるみるうちに衰弱していきました。
当時食べれてたものは、
- 三ツ矢サイダーを1日かけて200ml
- うどんを数本
吐いても胃液しか出ませんでした。
ぎっくり腰で仕事を休んでいましたが、とても働ける状態ではありません。
点滴に通うという選択肢もありましたが、正直この状態で点滴をしながら仕事をするのは無理ゲーだと思っていました。
看護師の勘で「ここが限界(入院)だな!」というところでかかりつけの産院へ行き、見事(?)入院となりました。
状態としては以下の4つです。
- 風呂に入れない。
- 飲み食いできない。
- おしっこの量と回数が減る。
- 布団とトイレの往復しかできない。
ケトン体は3+出ており、妊娠悪阻の診断でした。
ちなみに当時は病棟で看護師をしていましたが、インフルエンザで10日休み、休み明けの夜勤中にぎっくり腰になり休み、その間に妊娠悪阻にまでなり入院。
1ヶ月間に仕事したのが3日というひどい状態でした。
受診時に伝える項目と目安
うまく伝えないとヤバさが先生にわからないので、しっかり辛さを伝えましょう。
わたしは話せる状態ではなかったので、以下の4つをメモして見せました。
- 体重が妊娠前と今とどのくらい減ったか。
- 普段と今のおしっこの回数、量が減ってるなど。
- 1日で食べられている食事の内容。
- 身体症状(嘔気、胃部不快、全身倦怠感、眩暈、ふらつき、頭痛など)
入院生活は「点滴」「食事」「休息」の3つ
入院してはじまった治療は点滴。
24時間かけて500mlを4本、計2Lを投与していきます。
吐き気止めも入っていましたが、つわりの吐き気には効かないんですね…残念。
でも点滴、すばらしかったです。
つわりは軽くなりませんが、脱水と低栄養はあっという間に改善しました。
枯れかけた木が水を吸う感覚、全身に水分が行き渡っていくのを感じました。
そして産院ならではのつわり対応食!
においがあまりしない、少量にかわいく盛りつけられた食事たち。
1週間の入院で1/2人前は食べられるまでに回復し、ケトン体も(-マイナス)になりました。
↓つわりでもなんとか食べられたものはこちら
つわりはいつ終わる?終わりは突然に
つわりに悩まされ続けた日々でしたが、妊娠13週になるころには食べられる日も出てきて、15週には食べづわりへ移行しました!
インフルエンザと吐きづわりで6kg落ちた体重は、わずか2週間でヒップ・ホップ・ジャンプ!
食べものをおいしく食べられる素晴らしさを知り、その後の出産までの間は体重増加との戦いでした。
人生で一番ごはんがおいしかったです。
最後に|つわりは病気じゃないから辛いんだよ!!
つわりで苦しめられてる方、または周囲につわりで苦しんでいる人がいるという方。
つわりの程度は本当に人それぞれです。
つわりが全くない人もいれば、何か月も入院する人もいます。
「つわりは病気じゃないから甘えるな」なんてこと言う奴がいますが、想像力が欠如しているか、思いやりが皆無か、つわりで苦しんだことがないある意味羨ましい人です。
そういう人が言うことは聞き流していいです、正しくは「つわりは病気じゃないから治す薬がない」です。
必ずいつか終わりが来ます、そのいつかを信じてどうか体を休めてくださいね。
↓つわりが終わって作ったエコーアルバムは宝物です
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