「安い自転車ヘルメットって安全なの?」
1000円~2000円台の自転車用ヘルメット、安くてオシャレですが安全性がちょっと不安ですよね。
「安全認証マークがあるから大丈夫!」と思って買ってしまうと、痛い目を見るかもしれませんよ。
ここでは以下の3点について紹介します。
せっかく被るヘルメット、しっかり安全なものを選びましょう!
自転車ヘルメットの主な安全規格は5種類
画像引用:一般財団法人製品安全協会CPSA、日本産業標準調査会JISC、公益財団法人日本自転車競技連盟JCF、米国消費者製品安全委員会(アイキャッチ含む)
よく見かける自転車ヘルメットの安全規格は5つあります。
簡単に紹介しますね。
SG基準
画像引用:一般財団法人製品安全協会CPSA
安全規格の中では一番なじみのあるSGマーク。
SGは、Safe(安全な)Goods(商品)の頭文字です。
大きな特徴は賠償制度がついている点で、SGマークがついた製品の過失で事故が起きた場合は賠償金が支払われます(上限1億円)。
自転車用ヘルメットの保証期間は、購入から3年間ですよ。
JCF(日本自転車競技連盟)公認/推奨
画像引用:公益財団法人日本自転車競技連盟JCF
JCFは、自転車競技の大会運営や普及活動をしている公益財団法人です。
安全規格の内容は、SGなどと大きな違いはありません。
JCFマークには2つ種類があります。
- JCF公認(白):JCF主管の自転車競技大会で使える
- JCF推奨(緑):JCF主管の自転車競技で使えない
安全マークは公認と推奨に分かれていますが、ロードレースに出ない場合は気にしなくてOK!
JIS(日本工業規格)
画像引用:日本産業標準調査会JISC
JISマークは、日本の産業製品に関する規格・サイズなどを定めた国家規格です。
規格を統一して使いやすく、作りやすくを目的としています。
注意してもらいたいのが、安全性に特化した規格ではないということです。
自転車用ヘルメットとして選ぶ場合は「JIS T8134(自転車用ヘルメット)」を確認して選びましょう。
ちなみに「JIS T8131」は産業用安全帽の規格で、自転車用ヘルメットとはまったくの別物なので注意。
CPSC(アメリカ規格)
画像引用:米国消費者製品安全委員会
米国消費者製品安全法の基準を満たした製品にだけ付けられるマーク。
CE(ヨーロッパ規格)
安全の最先端、ヨーロッパ。
CEマークは、すべてのEU加盟国の安全基準を満たすものにだけ付けられるマークです。
自転車用ヘルメットとして選ぶ場合は「CE EN1078」を確認して選びましょう。自転車用ヘルメットの性能試験に合格しないと得られません。
ちなみに「CE EN812」は産業用安全帽の規格で、自転車用ヘルメットとはまったくの別物なので注意。
今回紹介する危険な自転車用ヘルメットは、CEマークのEN〇〇をきちんと知っていなければ騙されます。
安全規格を売りにしてるが危険な自転車ヘルメットを見つけた!
2023年の4月から自転車ヘルメットの努力義務化がはじまり、たくさんのヘルメットが売られています。
「よく分からないけどマークがあれば安全!」と思ったはずです。わたしも思いました。
でも探していく中で安全規格認証を謳っているけれど、自転車用ヘルメットの規格ではないヘルメットを売っているサイトを多く発見。1000円~2000円台の安いヘルメットです。
とりあえず何かを被って法律違反したくない場合には激安ヘルメットもアリですが、命を守る安全性の観点からはおすすめできません。
サイクリングには向かない、でも人気のある自転車ヘルメットを2つ紹介します。
通販で人気!安い自転車ヘルメットの安全規格を調査
通販でよく売れている自転車ヘルメット2つです。
CEマークがあるから大丈夫?規格が違う罠
名称は「キャップ型自転車ヘルメット」です。
CE安全基準合格と書かれており、スタイリッシュでいい感じですね。
「キャップ型自転車ヘルメット」の名前の通り、自転車での使用も想定されています。
しかし!
安全規格はEN812で、これは産業用安全帽の規格です。(自転車ヘルメットの安全規格はEN1078)
EN812のテスト基準「5kgの重りを25cmの高さから落下」を耐えられる程度では、自転車が倒れたときの衝撃は耐えられません。参考:EUROLAB|テスト分析研究所
EN812の自転車ヘルメットでは、自転車事故が起きた場合に頭は守れません。
ちなみにきちんとEN812と記載されているので、まだ良心的な商品です。
CE認証書の画像があるから大丈夫?使いまわされてます
名称は「自転車用ヘルメットサイクル」です。
オシャレで気軽に被れるヘルメットですね。
安くて通販人気がとくに高いタイプです。
ヘルメットの内側は、お世辞にもしっかりしているとは言えません。
こんな構造で天下のヨーロッパ安全規格がおりるわけがない。
ですがCEの安全認証取得しているそうで、画像をよく見ると…。
↓なんとまったく別の自転車ヘルメットのCE認証画像と同じもの!
ナンバーまで同じはあり得ませんね、使いまわし画像です。
上記のヘルメットもCEの規格番号までは書かれておらず、日本語も怪しい。
自転車用ヘルメットを買う場合はOGKなどのメーカー物を選ぶと、安全規格がしっかりしており安心です。
次は、わたしが選んだ自転車ヘルメットを紹介します。
女性用・男性用のおすすめ自転車ヘルメット記事も参考にしてくださいね。
安全規格OK!イチ押しの自転車ヘルメット
イチ押し自転車ヘルメットは、【Amazonベストセラー1位】OGKカブト キャンバス・アーバンです。
安全規格はJCF推奨、OGKブランドで安心安全!
ツバ付きなのでザ・ヘルメット感もなく、カジュアルに使えてお気に入りです。
詳しく知りたい場合は、>>OGKカブト キャンバスアーバンの使用感レビューを見てくださいね。
次は、男性・女性別におすすめの自転車ヘルメット記事を紹介します。
安全規格OK!男女別おすすめ自転車ヘルメット
以下のリンクでは、安全規格OK・おしゃれでカジュアルな自転車ヘルメットを紹介しています。
お気に入りの自転車ヘルメットを探してくださいね、5000円くらいからありますよ。
最後に|自転車用ヘルメットは安全規格を満たしたものを選ぼう
ヘルメット着用の違反をしたくないから、とりあえず被る目的ならば安いヘルメットもアリです。
でも「危険だから被ろう」という安全意識の高い人には、しっかりとした安全規格を得た自転車ヘルメットを買ってほしい。
↓イチ押しヘルメットはOGKです!
参考サイト:一般財団法人製品安全協会CPSA、日本産業標準調査会JISC、公益財団法人日本自転車競技連盟JCF、米国消費者製品安全委員会、EUROLAB|テスト分析研究所、欧州標準化委員会、au損保
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